君色の空
『20歳の夢空…


何か、想像できないな…もうママの歳こしちゃったんだね…。


ママね、夢空が2歳になる前に死んじゃったの。



…でもね…?


20歳になった夢空にはママの事…


全部知っておいてもらいたかったの…。


だから、今から話すね、ママの事。



ママ、旧姓は花園亜美っていうんだけどね?


ママは女優だったの、結構才能もあってね…。


それで、俳優で共演をした木村千秋という人と恋に落ちてしまったの。


勿論、今のパパとは違う人よ…。


でも、千秋という人はパパの双子の弟だったの、でもそれを知るのはもう少し後の事だった…。




そして、千秋とママは結婚を前提で付き合っていた、もちろん周囲からはそれなりに反対もされた…


でも、ママと千秋は、愛を貫き通した。


…そして、千秋とママは徐々に連絡をとれなくなっていった…愛が薄れたわけじゃなかった、千秋の方が仕事が忙しくなってね…

その時、まだママは14歳…中2だった…


…そして、千秋は亡くなった…

ママが車にはねられそうになった時、千秋がたまたまそこにいてね…それで助けてくれた…


そして、今のパパと出会ったのは、千秋が亡くなって1年目…2回忌の日だった…

今のパパ…蓮は、柄の悪い男たちに絡まれているママを助けてくれたの…。


そして、蓮にママは恋をしてしまった…。』


…そんな過去が……


あったんだ…。




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