君色の空
「お父さん…」


後ろで夢空が俺を呼んだ…


「…なんや…?」


「…あたしね…





彼と、別れようと思うの…。」


「は…?何やねんそれ。」


「だって、お父さん…寂しいでしょ?





…あたしは…お母さんをビデオの中でしか知らないし


お母さんがどれだけ自分にしてくれたかなんて分らないけどっ…





今のお父さん見てたらね…







1つだけ分るよ…








お父さんが、お母さんを死ぬ程愛してたって…





それくらい分るよ!!!



だからっ…」





「…それ分るんやったら…




お前は幸せにならんかい!!!




俺はな…夢空に幸せになってもらいたいねん!!





相手が生きてる間だけやぞ…夢空…





人を愛する事が出来るのは…




永遠やないねんぞ…!!



相手が生きてるからこそ叶うんや…。




そやからお前は……



お前は幸せになれ…



亜美もそれを願ってるんや…」




俺は、夢空に精一杯にゆった。





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