君色の空
そしてその年が明けてから

私は転校した――……


千秋君に教えてもらった学校は結構遠くて
1人暮らしをしなければいけなくなった――……

それに莱斗にも何も告げずにきたからなぁー…


さっきからメールも来てるし

電話も…!


「もしも…」

そう言いかけた時莱斗が電話の向こうで怒鳴り声をあげた。

「亜美!!!!!!!!てめーなぁっ!!!!!!
いい加減にしろよっ!!!何で黙って転校なんかするんだよっ!!!!!!!!!!!」

「ごめん。でも莱斗に言わなくてもいっかなぁーって
想ったの。」

「へぇー…なるほどね。向こうに行ってもちょくちょく電話とかメールとかしろよっ!!!絶対だぞっ!」

「ハイハイ…んじゃあ切るから」

ブチッ…!

電話を切って新しい部屋へと荷物を運ぶ。

千秋君も中学1年から一人暮らしをしてて

俳優もその頃からしていたんだって。

そして今日忙しい中手伝いにきてくれた千秋君。

「千秋君…ごめんねっ?」

「いいよいいよ。気にしないで。仕事も何件か来てたけど別にしたくなかったしっ♪」

そう笑顔で言う千秋君。

なんて優しいんだろう…




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