君色の空
「もういいよ…ごめん嫌なこと思い出させて。


泣くなよ…亜美。」


「ち…っ千秋…っ…」

それから千秋君は私が泣きやむまで


背中をトントンと一定のリズムで軽く叩いてくれた。



それがすごく


安らいで

嬉しくて…


千秋君の手はまるで魔法使いの杖みたい――……


私が悲しい時は癒しをくれて

私が楽しい時はもっと楽しくしてくれて

私が泣いてる時はその手で慰めてくれて

もしも私が千秋君…あなたに

好きだと想いを告げたら…

あなたはその手で

私を愛してくれますか――?


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