君色の空
そして病室を飛び出た私――……



あっ…カバン忘れた…




また戻るのいやだな…


でもカバンとりに戻らなきゃ。


来た道を戻る。


がらっ…

すでにベッドに入って眠っているかと思っていた私は病室が見えるところで立ち尽くした…


病室の目の前でイスに座って誰かを待ってるみたい…



千秋君がそこまでする相手…


きっと私じゃない。

「ちょっとそこどいて。

カバン忘れたのよ。」

私はそう彼…千秋君に言った。



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