君色の空
――亜美――

「何よ…あんまりジロジロ見ないで――…」

そう言ったあと…

ガタッ…っという音とともに

身体にあったかみのある感触が包み込む…



千秋君が私を抱きしめているのだ。

「ちょっとやめてっ…」

本当はやめてほしくない…


ずっとこのままがいい…

「何で?何でやめないといけないわけ?

俺は亜美が好き。だから抱きしめてる。

それ以上の理由がいるわけ?…だったらその理由

亜美が時間かけて俺に教えてよ。」

千秋君……

それって…

「別れたくないってこと?」

「あぁそうだよ!!俺は一度手に入れたものを手放すようなことはしない。

それが大事であればある程…手放したくはない。」


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