あの日の夢をつかまえて
第3章
第1話
真夜中。
私の部屋で。
窓辺に行って、少しだけカーテンを開けてみる。
窓の外。
学校で習ったことのある、冬の星座を夜空の中に見つけた。
「もう冬だね、みぃくん」
話しかけると、みぃくんは私のそばまでやってきて、
「寒くないの?」
と、後ろから抱きしめてくれた。
頭のてっぺんや、頬にキスをしてくれる。
片手で私の肩を抱き、もう片手でカーテンを閉じるみぃくん。
「香夜ちゃん、こっち向いて」
優しい手つきで私の顔を引き寄せて、唇を重ねた。
ベッドの中。
隣で眠るみぃくんの、さらさらした髪を撫でてみる。
規則正しい、静かな寝息。
寝顔が幼くて、可愛い。
(この人とずっと一緒にいたい)
いつもそう思っているけれど。
今日はいつも以上に。
強く、強く、そう思った。