朝、キスして。
「だから、その人と話すまで待っててくれる?ハルくんとのことも、そのあと全部話す」
「……わかった、待つ。……でもなるべく早く頼むわ。俺の心が死ぬ前によろしく」
「うん」
優雨ちゃんになんて声をかければいいのかわからなかった。
優雨ちゃんの気持ちを確かめたくても、確かめられなかった。
でも、言いたいことがある今なら、ちゃんと話せる気がする。
確かめるだけじゃなくて、それを知ってどう思ったのか。私自身の気持ちも言葉にしないと。