朝、キスして。

だって、冗談にしては適当すぎない?

私、潰れちゃうよ。


「冷たいねぇ。昔はしようとしてくれたのに」

「……?」

「え、憶えてねぇの?」


信じらんねぇ、とでも言うかのように瞬が頭を抱えた。


……本当に憶えてない。

逆はたくさんあったけど、私が瞬をおんぶしようとしたことなんてあったっけ?


「えーっと……いつの話?」

「憶えてないならいいよ」


苦笑を浮かべながら瞬は自分の席に戻っていった。

そう言われると、気になる……!


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