死にたがりな君と僕。
昼休み。いつものように裏庭に呼び出されては、蹴られて殴られるの繰り返し。



誰かに助けを求めたいけれど、疑心暗鬼になった僕には、助けを求められる人なんていなかった。



ただただ振るわれる暴力に、静かに耐えるだけ。


あとちょっと。あとちょっと。



腕に、腹に、足に痛みがはしる。



泣きたいけれど、それは人間達の苛つきを加速させるだけだと知っている。
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