愛しの鳥籠〜完結篇〜
それにもピクリともせず睡眠を貪(むさぼ)っているユキの顔をジッと見る。
そして、ユキに届かないと解っていて質問を投げかけた。
「…ユキ?わたしたち、生きる時も死ぬ時も一緒、だよね?」
そう言った瞬間、ユキは確かにふわりと微笑んだ。
「っっ、」
それに対して顔をしかめたのは、わたし。
「ごめん、ね…」
マグカップを片付けリビングにユキをおいたまま、わたしはひとりで寝室に入った。