その騎士は優しい嘘をつく
「あの日、あなたがウソをついていること、私は気付いてた」
ふぅ、とアンネッテは息を吐いた。
「ハイナーはね、ウソをつくときに、ちょっとだけ瞬きの回数が増えるの。私の失敗した料理を美味しいって言ってくれるときとか。本当は疲れているのに疲れていないって言ってるときとか。だから一年前も、あなたがウソをついていることに気付いてた」
「あれが、嘘であると、わかっていたのか?」
驚いてハイナーが聞き返すと、アンネッテはこくりと頷く。
「でも、ハイナーがウソをつかなきゃいけない状況なら、それを信じた振りをするしかないのかなと思った。あなたはいつも、優しいウソをつくから。きっと、離れ離れになってしまうから。私を縛り付けないようにって、そう、言ったのかなって思った」
「違う。そうじゃない、俺は……」
そこでハイナーは大きく息を吸って、吐いた。
ふぅ、とアンネッテは息を吐いた。
「ハイナーはね、ウソをつくときに、ちょっとだけ瞬きの回数が増えるの。私の失敗した料理を美味しいって言ってくれるときとか。本当は疲れているのに疲れていないって言ってるときとか。だから一年前も、あなたがウソをついていることに気付いてた」
「あれが、嘘であると、わかっていたのか?」
驚いてハイナーが聞き返すと、アンネッテはこくりと頷く。
「でも、ハイナーがウソをつかなきゃいけない状況なら、それを信じた振りをするしかないのかなと思った。あなたはいつも、優しいウソをつくから。きっと、離れ離れになってしまうから。私を縛り付けないようにって、そう、言ったのかなって思った」
「違う。そうじゃない、俺は……」
そこでハイナーは大きく息を吸って、吐いた。