空を跳ぶ足
申し訳なさそうな北崎さんに笑ってみせる。

「それじゃ、お互い様ということで」

何がお互い様なのだか。そちらの一方的な勘違いなのに。

「では。そういうことで」

爽やかに北崎さんから逃げてスーパーから帰ると、母親から豚肉を買い忘れてこっぴどく叱られた。
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