空を跳ぶ足
「はあ。そんな人もいますよね。私、約束の時間があるので、これで失礼しますっ」

足元でまつわりついていたくーちゃんをひっ掴み、家へと走って帰る。

どうやらまだオバチャンの噂話でも、まだあの人の人となりは確認出来ていないみたい。

とりあえずオバチャンの餌食にならなかっただけ、あの人に感謝だわ。あのままあの人が通りかからなかったら、ご近所のオジサンと無理やり見合いをさせられてた。

いやー危なかった。



「なあに?史織ったら、もう帰って来たの」

「散歩どころじゃないよ!もうっ見合いさせられるとこだったんだから!」
< 5 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop