「好き」とは絶対言いません!
「……ッ!……あっ……」
恐怖に花枝の舌は動かなくなり、体を震わせるしかできない。そんな花枝に男はニヤニヤとした薄気味悪い笑みを浮かべ、口を開く。
「いつも俺、君のこと見守っていたんだよ。君のことなら何でも知ってるし、日常生活だって見てきた。今日飲んでた紅茶、おいしそうだったね」
ものを盗んだり、写真をポストに入れていた犯人は間違いなくこの男だ。震える花枝を男は撫で、「可愛いね」と言いながらハァと息を吐く。
(キモい、キモい、キモい、何なのこいつ……!)
頭では蹴り飛ばしてやりたいと思っているのだが、花枝の体は意志に反して全く動かない。男はニヤつきながら花枝に顔を近付けてくる。
(あたし、何されるの?)
花枝が強く目を閉じたその時、「何をしてるんだ!!」と怒鳴り声が聞こえてくる。そして、誰かが走ってくる音も響いた。
「チッ!」
男は花枝から離れて走っていく。解放された花枝は体の力が抜け、その場に座り込んでしまう。それを筋肉のついた腕が支えてくれた。
恐怖に花枝の舌は動かなくなり、体を震わせるしかできない。そんな花枝に男はニヤニヤとした薄気味悪い笑みを浮かべ、口を開く。
「いつも俺、君のこと見守っていたんだよ。君のことなら何でも知ってるし、日常生活だって見てきた。今日飲んでた紅茶、おいしそうだったね」
ものを盗んだり、写真をポストに入れていた犯人は間違いなくこの男だ。震える花枝を男は撫で、「可愛いね」と言いながらハァと息を吐く。
(キモい、キモい、キモい、何なのこいつ……!)
頭では蹴り飛ばしてやりたいと思っているのだが、花枝の体は意志に反して全く動かない。男はニヤつきながら花枝に顔を近付けてくる。
(あたし、何されるの?)
花枝が強く目を閉じたその時、「何をしてるんだ!!」と怒鳴り声が聞こえてくる。そして、誰かが走ってくる音も響いた。
「チッ!」
男は花枝から離れて走っていく。解放された花枝は体の力が抜け、その場に座り込んでしまう。それを筋肉のついた腕が支えてくれた。