最初で最後の恋をおしえて
ライオンと小ねずみ
ブルーマンデー。それなのにこんなにも浮き足立つ月曜は始めてだ。
休日の間、何度か羽澄とやり取りをした。
羽澄の返信は絶妙で、親戚の子の話を聞いたのと同じくらいのトキメキがある。いや、それ以上の威力があって、すでに続けていけるのか不安になっている。
《バイバイしたばかりなのに、もう会いたくなっちゃった》と送ったあと、実はすぐに後悔した。
小学生たちの行動をなぞっていくと確認し合ったものの、いきなりの爆弾投下だったかもしれない。自分にとっての。
送ったあと、どう思っているのか。返事はあるのか。鼻先で笑われたんじゃないだろうか。
瞬時にいろんな気持ちが渦巻いて、削除ボタンを押したくなった。
それなのにすぐに既読がつき、羽澄が読んだのだと知ると、全身が沸騰したように熱い。
《俺も》
短い一文に、胸がギュッと締め付けられる。
安請け合いするんじゃなかった。こんなの命がいくつあっても足りない。
他人の真似事。その逃げがある今の状況でさえ、恥ずかしくて居た堪れない。
それを自分の気持ちとして送る小学生たちに、尊敬の念さえ抱く。