もう、キスだけじゃ足んない。
ポリスとメイド、イケメン双子に襲われる
心臓がドクドク波打ってる。
「ちょっと……聞いてないよ、千歳っち」
「き、清見さん……」
「ねえっ、やばい!
あそこに推しキャラの格好した子いるんだけど!
めっちゃかわいい〜!!」
「あすみちゃんはともかく、ふたりは内容言ったら絶対来てくれないと思って」
「当たり前でしょ!?」
「当たり前です……」
いやー……と頬をかく清見さんに、桃華は怒りMAX、私は唖然とするしかない。
そして、あーちゃんは……。
「きゃあああ!
あれって今やってるアニメのコスプレだよね!?
もーっ、最高!」
アニメから漫画、映画のキャラのコスプレをした女の子たちを見てきゃーきゃー言ってる。
まぶしいほどの白い背景。
途切れなく聞こえるシャッター音。
そして。
「はーい!こっちカメラ目線お願いね!」
「いいねいいね!
次もうちょっとあご引いて、目線外してみようか!」
ここはコスプレ雑誌の撮影スタジオ。
周りはいろんなコスプレ衣装に身をまとった女の子たち。
どうして、こんなことに……。