ネクロフィリア
…… ぃ…! いさま!

「兄様!兄様ったら!」

「いつ気づくおつもりでいましたか?
全くもぉー。」

半ば怒り気味で声を掛けてきたのは僕の妹、カレアだった。

「何か用?」

白々しくそう答えると、

「兄様ったらヒドイ!今日一緒にお散歩に行く約束でしたのよ!」

そういえばそんな約束してたな。最近どうも忘れっぽいというか、なんと言うか…。

「兄様、最近具合がよろしくないの?」

と、今度は心配そうな声で言ってきた。

「兄様、最近ぼーっとしてることが多いし、ここ最近ずっと書斎にこもってばかりじゃないですか。」
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