最愛ベビーを宿したら、財閥御曹司に激しい独占欲で娶られました
「っ、ああ、や――」

「まだなにもしていないよ。少し触れているだけだ」

志遠さんが私に体重をかけ、熱い肌を押し付ける。それだけで意識が飛んでしまいそうなほど、鼓動がどくどく音を立てた。

「志遠……さん……私――」

「陽芽。かわいいよ。抑えきれなくなる」

そう謝罪して私の体に容赦ない愛撫を施す。

私が上げた小さな悲鳴に、彼は困惑した様子で顔をしかめた。

「こんなに理性が利かないのは、初めてだ。すまない、陽芽。手加減できそうにない」

今度こそ彼が私の繊細な箇所を暴く。

いつの間にか彼の手がショートパンツの下に潜り込み、ショーツのレースをもてあそんでいた。

「……白。陽芽らしい」

下着の色を笑われてしまい、咄嗟にショートパンツを引き上げようとする。

「……次からは黒にします」

「やめてくれ。白がいい。君らしくて」

抵抗も虚しくすとんと落とされ、白のレースがあらわになる。

きゅっと脚を締めると「陽芽」とたしなめられ、間に手を差し入れられた。

「志遠さ……触っちゃ、ダメ……」

「本音じゃないだろう?」

彼の指先の感触に呼吸が止まりそうになる。

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