アゲハ蝶は、クローバーを一人占めしたい
「あれ?四葉ちゃん!
どうしたの?
飲みに来てくれたの?」
「あ、鷹寅くん!ネックレス、見なかった!?
四葉のチャームがついてるの!」
「ネックレス?」
「うん。大切な物なの!!」
「ちょっと待って!探してみるね!
中に入っててよ!」
「あ、中はちょっと……」
「あ…そうだよね……
待っててね!」
申し訳なさそうに言った四葉に、鷹寅は微笑み中に入っていく。
(見つかりますように…)
と必死に祈る、四葉。
「四葉ちゃん!あったよー」
「え!!?本当!!?」
鷹寅の手の平にあるネックレス。
四葉はゆっくり掴み、手の中に包み込んだ。
「ありがとう……良かっ…た…」
「それ、揚羽様からのプレゼントとか?」
「え?あ、うん…誰にも言わないでね」
「………」
「鷹寅くん…?」
「鳳雅、四葉ちゃんのこと本気みたいだから、複雑で……」
「そう…だよね……」
「あの鳳雅が、一人の女にこんな惚れ込むなんてないんだ。
いつも違う女を連れてるような奴だったから。
最近、一切の女を絶ってるんだ、鳳雅」
「そっか…」
「まぁ!でも、しゃーないよな!人を好きになる気持ちは、どうしようもできないから!
ごめんね!変なこと言って!」
少し切なそうに笑う、鷹寅。
「ごめんね……
少しでも早く、覚悟を決めてけじめつけるから」
四葉はそう言って、店を出ていった。
車に戻り、乗り込んだ。
「どうだった?」
「あったよ!お父様、ありがとう!」
「良かったな。
…………つけてやる、貸して?」
「うん!」
四門の手の平にネックレスを置く、四葉。
「これ、鳳雅が選んだの?」
「え?う、うん…そうだよ」
「へぇー」
「な、何?」
「揚羽も同じようなのしてたなぁと思って」
見据えてくる四門に、四葉は思わず顔をそらした。
「そ、そうかなぁ。
でも、パパ。揚羽くんに会ったの?」
「一昨日、◯◯ホテルで見かけた」
「え……そ、そうなんだぁ…」
「俺も会食に行く途中だったから、パッとしか見てないがな。
確か、四葉のチャームのついたネックレスしてたなって」
「そうなんだ。たまたまじゃないかな?
私は、鳳雅くんにプレゼントしてもらったし」
四葉は、自分で言っていて悲しくなっていた。
(私って…ほんと、最低……)
「ほんっと……四葉は、嘘がつけないんだな」
「え?」
「…………揚羽なんだろ?プレゼントしてくれたの」
四門は、四葉の目の前でネックレスをプラプラさせて言ってきたのだった。
どうしたの?
飲みに来てくれたの?」
「あ、鷹寅くん!ネックレス、見なかった!?
四葉のチャームがついてるの!」
「ネックレス?」
「うん。大切な物なの!!」
「ちょっと待って!探してみるね!
中に入っててよ!」
「あ、中はちょっと……」
「あ…そうだよね……
待っててね!」
申し訳なさそうに言った四葉に、鷹寅は微笑み中に入っていく。
(見つかりますように…)
と必死に祈る、四葉。
「四葉ちゃん!あったよー」
「え!!?本当!!?」
鷹寅の手の平にあるネックレス。
四葉はゆっくり掴み、手の中に包み込んだ。
「ありがとう……良かっ…た…」
「それ、揚羽様からのプレゼントとか?」
「え?あ、うん…誰にも言わないでね」
「………」
「鷹寅くん…?」
「鳳雅、四葉ちゃんのこと本気みたいだから、複雑で……」
「そう…だよね……」
「あの鳳雅が、一人の女にこんな惚れ込むなんてないんだ。
いつも違う女を連れてるような奴だったから。
最近、一切の女を絶ってるんだ、鳳雅」
「そっか…」
「まぁ!でも、しゃーないよな!人を好きになる気持ちは、どうしようもできないから!
ごめんね!変なこと言って!」
少し切なそうに笑う、鷹寅。
「ごめんね……
少しでも早く、覚悟を決めてけじめつけるから」
四葉はそう言って、店を出ていった。
車に戻り、乗り込んだ。
「どうだった?」
「あったよ!お父様、ありがとう!」
「良かったな。
…………つけてやる、貸して?」
「うん!」
四門の手の平にネックレスを置く、四葉。
「これ、鳳雅が選んだの?」
「え?う、うん…そうだよ」
「へぇー」
「な、何?」
「揚羽も同じようなのしてたなぁと思って」
見据えてくる四門に、四葉は思わず顔をそらした。
「そ、そうかなぁ。
でも、パパ。揚羽くんに会ったの?」
「一昨日、◯◯ホテルで見かけた」
「え……そ、そうなんだぁ…」
「俺も会食に行く途中だったから、パッとしか見てないがな。
確か、四葉のチャームのついたネックレスしてたなって」
「そうなんだ。たまたまじゃないかな?
私は、鳳雅くんにプレゼントしてもらったし」
四葉は、自分で言っていて悲しくなっていた。
(私って…ほんと、最低……)
「ほんっと……四葉は、嘘がつけないんだな」
「え?」
「…………揚羽なんだろ?プレゼントしてくれたの」
四門は、四葉の目の前でネックレスをプラプラさせて言ってきたのだった。