アゲハ蝶は、クローバーを一人占めしたい
交差する、三つの想い
ホテルの部屋に入り、二人はソファに並んで腰かけてぴったりくっついていた。
「ん…やっぱ、安心する……
これだけでも、とっても幸せ!」
「ん?そう?」
「揚羽くんの温もりと、匂い……幸せだよ……!」
「フフ…良かった」
「━━━━さっきね」
「ん?」
「ステージで揚羽くんがお姫様抱っこしてくれたでしょ?
本当は凄く嬉しかった」
「ほんと?」
「うん。揚羽くんは、私のモノって言ってるみたいで」
「良かった。
僕も、優越感だったよ!
四葉が、 僕のモノって見せつけられたから」
「うん…
…………揚羽くん」
「ん?」
「好きだよ」
「うん。僕の方が、四葉のこと好きだよ」
「違うよ。私の方が、好きなんだよ」
「いや、僕の方が想いが強いよ。
僕は、四葉が好きすぎて狂ってるから」
四葉の頬に触れ、口唇をなぞる揚羽。
「揚羽く……」
「四葉は何もわかってない」
「え?」
「きっと…本当の僕を知ったら、四葉は僕を嫌いになる。
だから、必死で隠してるんだ」
「え……」
「だから鳳雅は、四葉を諦めない。
必ず四葉が、僕のことを受け入れられないと思ってるから」
「本当の揚羽くんって?」
「言いたくない。
僕は、四葉だけは失いたくない」
「知りたい」
「ダメ」
「私なりに、覚悟を決める準備してるんだよ?」
「どんな?」
「言わない。揚羽くんが教えてくれないから」
「僕が今言ったところで、四葉が僕から放れないって保証はないよ?」
「そうだね」
「だから、言わない」
「私も言わないもん」
頬を膨らます、四葉。
「フフ…」
「どうして笑うの?私、これでも怒ってるんだよ」
「可愛いから」
「え?可愛くないもん!」
「四葉は、何をしてても可愛いよ?」
「そんなこと…」
「ねぇ…もうすぐ、鳳雅が迎えにくる。
だから、ギリギリまで愛し合おう」
揚羽の顔が近づき、口唇が重なった。
「ほんっと、このアンクレット……いつ見ても、不愉快以外の何者でもない」
ベッドに移動して、四葉を組み敷いた揚羽が四葉の左足を持ち上げて言った。
「ごめん…なさ…」
「アンクレット…燃やそうか?」
「え……揚羽く…」
「だって今から僕達、愛し合うんだよ?
いらないよな?」
アンクレットの上から揚羽が、四葉の足首を噛んだ。
「んんっ…!!ダメ…だ、よ…」
「何故?」
「だって、そんなことしたら━━━━━━」
「……………ネックレス、壊されるから?」
揚羽が真っ直ぐ四葉を見ていた。
「ん…やっぱ、安心する……
これだけでも、とっても幸せ!」
「ん?そう?」
「揚羽くんの温もりと、匂い……幸せだよ……!」
「フフ…良かった」
「━━━━さっきね」
「ん?」
「ステージで揚羽くんがお姫様抱っこしてくれたでしょ?
本当は凄く嬉しかった」
「ほんと?」
「うん。揚羽くんは、私のモノって言ってるみたいで」
「良かった。
僕も、優越感だったよ!
四葉が、 僕のモノって見せつけられたから」
「うん…
…………揚羽くん」
「ん?」
「好きだよ」
「うん。僕の方が、四葉のこと好きだよ」
「違うよ。私の方が、好きなんだよ」
「いや、僕の方が想いが強いよ。
僕は、四葉が好きすぎて狂ってるから」
四葉の頬に触れ、口唇をなぞる揚羽。
「揚羽く……」
「四葉は何もわかってない」
「え?」
「きっと…本当の僕を知ったら、四葉は僕を嫌いになる。
だから、必死で隠してるんだ」
「え……」
「だから鳳雅は、四葉を諦めない。
必ず四葉が、僕のことを受け入れられないと思ってるから」
「本当の揚羽くんって?」
「言いたくない。
僕は、四葉だけは失いたくない」
「知りたい」
「ダメ」
「私なりに、覚悟を決める準備してるんだよ?」
「どんな?」
「言わない。揚羽くんが教えてくれないから」
「僕が今言ったところで、四葉が僕から放れないって保証はないよ?」
「そうだね」
「だから、言わない」
「私も言わないもん」
頬を膨らます、四葉。
「フフ…」
「どうして笑うの?私、これでも怒ってるんだよ」
「可愛いから」
「え?可愛くないもん!」
「四葉は、何をしてても可愛いよ?」
「そんなこと…」
「ねぇ…もうすぐ、鳳雅が迎えにくる。
だから、ギリギリまで愛し合おう」
揚羽の顔が近づき、口唇が重なった。
「ほんっと、このアンクレット……いつ見ても、不愉快以外の何者でもない」
ベッドに移動して、四葉を組み敷いた揚羽が四葉の左足を持ち上げて言った。
「ごめん…なさ…」
「アンクレット…燃やそうか?」
「え……揚羽く…」
「だって今から僕達、愛し合うんだよ?
いらないよな?」
アンクレットの上から揚羽が、四葉の足首を噛んだ。
「んんっ…!!ダメ…だ、よ…」
「何故?」
「だって、そんなことしたら━━━━━━」
「……………ネックレス、壊されるから?」
揚羽が真っ直ぐ四葉を見ていた。