アゲハ蝶は、クローバーを一人占めしたい
鳳雅の暴走族の仲間、鷹寅の自宅マンション。
インターフォンを鳴らす。
「はぁーい!揚羽様、四葉ちゃん!どうぞー」
オートロックが開き、中に入った。
エレベーターで上がる途中、四葉は階数の表示をジッと見上げていた。
自然と涙がつたっていた。
「四葉?」
「…………もうすぐ、バイバイだね…
金曜日は嫌い…
月曜まで揚羽くんに会えないから。
たった二日のことなのに、凄く寂しい。
バカみたいだよね…たった二日なのに━━━━━」
四葉は揚羽の胸にしがみついた。
揚羽は、そんな四葉の背中をゆっくりさする。
揚羽のゆっくり上下する大きな手の感触が、更に四葉の涙を誘う。
エレベーターの“チン!”という音で、ゆっくり離れた四葉。
しかし揚羽がすかさず“閉”を押す。
「え……揚羽く━━━━んんっ…!!」
そして口唇を塞ぎ、貪った。
「なんでそんな、可愛いの……?
益々、離れられなくなるだろ?」
口元で囁く、揚羽。
「ごめんなさ━━━━ンンン…」
更に揚羽によって塞がれる、口唇。
「違う…謝罪なんかいらない。
好きって言って?」
「揚羽くん、好き…」
「僕も、大好き」
「好き…」
「もっと、言って?」
「揚羽くん、好き」
「もっと…」
「大好き」
「うん、僕も大好きだよ。
大丈夫。寂しい思いなんかさせない。
僕は、四葉が僕を好きでいてくれたら、何でもできるよ」
「━━━━━いらっしゃい!どうぞ~」
「え?でも、もう帰らないと……」
「鳳雅がまだなんだ。準備」
「は?」
鷹寅の言葉に、揚羽がズカズカと入っていく。
「揚羽くん!」
「四葉は、そこで待ってて!」
一度振り返り微笑んだ揚羽は、黒い雰囲気を醸し出して中に入っていった。
「鳳雅!!」
「揚羽、ちょい待って!
こいつ等がやらかして…」
「は?だから?」
「だから!もうすぐ、解決っすから待てっつってんの!!?」
「四葉の門限が迫ってる。
門限過ぎたら、お前の信用がなくなる。
そしたら、僕が益々四葉に会えない。
良いこと一つもない。
たった今、四葉に寂しい思いなんかさせないって約束したのに!」
「わかってる。四葉も大事だが、俺にとっては仲間も大事なの!」
「僕が大事なのは、四葉だけだ!」
「だから!わかってるよ!!」
「ちょ…鳳雅も揚羽様もやめてください!」
「そうですよ!悪いのは、俺達なんですから!」
鷹寅や、仲間達が止めに入る。
「お前は、僕を壊したいの?
鳳雅は、唯一の頼みの綱なのに」
「わかってるっつってるだろ!!?」
「………もうやめて!!!」
いがみ合う二人の恐ろしさに、鷹寅達は怯えていた。
そこに、四葉が入ってきた。
インターフォンを鳴らす。
「はぁーい!揚羽様、四葉ちゃん!どうぞー」
オートロックが開き、中に入った。
エレベーターで上がる途中、四葉は階数の表示をジッと見上げていた。
自然と涙がつたっていた。
「四葉?」
「…………もうすぐ、バイバイだね…
金曜日は嫌い…
月曜まで揚羽くんに会えないから。
たった二日のことなのに、凄く寂しい。
バカみたいだよね…たった二日なのに━━━━━」
四葉は揚羽の胸にしがみついた。
揚羽は、そんな四葉の背中をゆっくりさする。
揚羽のゆっくり上下する大きな手の感触が、更に四葉の涙を誘う。
エレベーターの“チン!”という音で、ゆっくり離れた四葉。
しかし揚羽がすかさず“閉”を押す。
「え……揚羽く━━━━んんっ…!!」
そして口唇を塞ぎ、貪った。
「なんでそんな、可愛いの……?
益々、離れられなくなるだろ?」
口元で囁く、揚羽。
「ごめんなさ━━━━ンンン…」
更に揚羽によって塞がれる、口唇。
「違う…謝罪なんかいらない。
好きって言って?」
「揚羽くん、好き…」
「僕も、大好き」
「好き…」
「もっと、言って?」
「揚羽くん、好き」
「もっと…」
「大好き」
「うん、僕も大好きだよ。
大丈夫。寂しい思いなんかさせない。
僕は、四葉が僕を好きでいてくれたら、何でもできるよ」
「━━━━━いらっしゃい!どうぞ~」
「え?でも、もう帰らないと……」
「鳳雅がまだなんだ。準備」
「は?」
鷹寅の言葉に、揚羽がズカズカと入っていく。
「揚羽くん!」
「四葉は、そこで待ってて!」
一度振り返り微笑んだ揚羽は、黒い雰囲気を醸し出して中に入っていった。
「鳳雅!!」
「揚羽、ちょい待って!
こいつ等がやらかして…」
「は?だから?」
「だから!もうすぐ、解決っすから待てっつってんの!!?」
「四葉の門限が迫ってる。
門限過ぎたら、お前の信用がなくなる。
そしたら、僕が益々四葉に会えない。
良いこと一つもない。
たった今、四葉に寂しい思いなんかさせないって約束したのに!」
「わかってる。四葉も大事だが、俺にとっては仲間も大事なの!」
「僕が大事なのは、四葉だけだ!」
「だから!わかってるよ!!」
「ちょ…鳳雅も揚羽様もやめてください!」
「そうですよ!悪いのは、俺達なんですから!」
鷹寅や、仲間達が止めに入る。
「お前は、僕を壊したいの?
鳳雅は、唯一の頼みの綱なのに」
「わかってるっつってるだろ!!?」
「………もうやめて!!!」
いがみ合う二人の恐ろしさに、鷹寅達は怯えていた。
そこに、四葉が入ってきた。