余命1ヶ月の僕が君と最後にすること
僕は篠山 笑梧。高校3年生の17歳だ。

一般的な男子高校生に見える僕。


だけど、

僕は余命一ヶ月の男子高校生。


明らかに普通とは違うし、余命を知ったのはほんの2週間前。


身体は弱い方、という自覚はなかったけど、そうらしかった。

前々から調子が悪い、と思い学校を休む事も多かったけど、病院には絶対に行かなかった。


両親が幼い時に死んだ僕は、身寄りもなく、今は一人暮らしをしている。

一人暮らしの男子高校生。

病院に行くほどの余裕があるはずもない。


だけど、学校帰り。

家はもうすぐそこ、という所で僕は倒れ、近所の人に救急車を呼ばれ運ばれた。

その時、医者から言われた

「あなたの余命は一ヶ月」

と言った時の医者の顔は二度と忘れないだろうし、フリーズしたまま状況を理解するのに1分はかかっていただろう。


「ここまでひどいと、もはや治る余地はない。早期発見・早期治療が出来ていれば」


そう言われた。

でも僕は、

(ま、人生そんなもんだよね)

なんて気楽に考えながら、残りどう過ごすか、しっかり考えて下さい

と言われたので、帰路に着きながら考える事にした。
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