余命1ヶ月の僕が君と最後にすること
残り31日

6時に鳴らしたはずのアラームを止め、時間を見れば7時。

……!?

大急ぎでご飯を食べ、準備を済ませ家を出る。

早起きなんて何年ぶりだろう

(寝坊したけど)

医者にとりあえず学校に行く事にした。

と伝えると早起きはいいですからね。


学校生活、楽しんでください。と言われた。


呑気な医者だなぁ、と思った。

電車に乗り込み、いつも通り窓際に立ちボーッとしていた。

僕はもうすぐ死ぬのに世界はまるでいつもと変わらない。

当たり前だけど、なんだか悲しいな。


…学校に着いた僕は、いつも通りぼっち。

よく、病気の人ほど明るく振る舞い人生を謳歌する、なんて話があるけど

僕には到底出来そうもない。


数学の時間、ノートを開くと、昨日落書きのような字で書いた

・豪遊する
・海外に行く
・キャビアを食べる

と、書いていた。僕は授業はまともに受けず、もう一度考えてみた。


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