余命1ヶ月の僕が君と最後にすること
ノートにはああ書いたけど、

万年ぼっちの僕にいきなり誰かと過ごす

なんてハードル高い事出来るのかな

と考えていた。一人で。


ガタガタと椅子を引く音が聞こえ、HRが終わった事に気づく。

やりたい事、というか目標?

は決まったけど、特に進歩なし。

また電車に乗り込み帰路に着く。

医者に目標を言うと、

「そうか…笑梧君。君がそんな事を言うなんて…」

と、まるで何年間も僕の主治医だったかのような振る舞いで泣いていた。


意外といい医者なのか?と思いながら、寝床に入る。

目を瞑りながら、あと30日か……と考える。
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