狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
美桜がどんな下着を選ぼうがどうしようが、別に嬉しいわけじゃない。
きっと羞恥に塗れる初心な美桜のことを面白がっているだけなのだろう。
もしかすると、尊のことを好きになってしまった可哀想な世間知らずの美桜に同情して遊びに付き合ってくれてるつもりなのかもしれない。
こっちがどんなに必死になって尊への想いをひた隠しにしてきたつもりでも、やっぱり経験豊富な尊のことを欺くなんて無理だったのかもしれない。
ーーそうか。だから思わせぶりな言動で惑わせるんだ。
でないと、こんな風に実に愉しそうに言葉で攻め立てたりはしないだろう。
ーーううん、違う。ただ行為のときに意地悪になるだけで、優しい尊さんがそんな酷いことするわけがない!
尊のことをこれ以上好きにならないために様々な仮説を並べても、こうして毎回もうひとりの自分が邪魔をする。
これ以上好きになんてなっても辛いだけなのに。尊への想いはもう止められそうにないーー。
「そうか、それは残念だ。近頃下着に凝っていると思ったのは気のせいか? まぁ、いい。俺は下着よりもこっちの方がいいからな、たっぷり堪能させてもらう」
口調の割にはまったく残念そうには見えない尊のことを美桜は恨めがましく見つめ返すことしかできないでいる。
そんな美桜の下着を煩わしそうにずり下げた尊は、ふるんと弾むようにまろび出た膨らみに食らいついてくる。
「あっ、いやぁん!」
たちまち強すぎる刺激を浴びせられた美桜はあられのない悲鳴めいた艶声を放つほかなかった。