狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜

 それからはいつものように尊の腕のなかで、美桜の身も心も淫らに乱され、声の限りにあられのない声で散々喘がされた。

 美桜は尊に宣言通りたっぷりと堪能され尽くしたのである。

 尊になにもかもを曝け出し、すべてを捧げた初夜同然に、尊の昂りは一度や二度では鎮まらず、ソファで一度、バスルームで一度、寝室で二度ほど交わってようやく鎮まったという絶倫ぶりを発揮されてしまった。

 そのため、行為は夜更けまで続けられたが、ただひとつだけ初夜とは違っていることがある。

 それはしっかりと避妊がなされていたということだ。

 初夜では美桜の望みを聞き入れてくれたが、翌日になり尊自身から、『大事なビジネスパートナーである美桜がもし妊娠して仕事が滞るようなことがあったら、鬼の阿久津に殺されかねないからな。少なくとも一年は我慢して欲しい』と言い渡されているからだ。

 以来、一貫して避妊を徹底されている。
 
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