狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜

 そんな美桜の元に、尊から独占欲剥き出しの狂気めいた台詞が降らされたことで、美桜の美桜の身も心も歓喜に打ち震える。

「その代わり、浮気なんかしてみろ。地獄の底まで追いかけてやるからな」
「はい」

 嬉しさを通り越して夢心地の美桜は、なんの躊躇もなく即答していた。

 尊は素直な美桜のことを満足そうに見遣ると。

「なら、遠慮は無用だな。俺がどんなに美桜のことを愛しているかを今からたっぷりと教えてやる。いいな?」

 これまで幾度となく耳にしてきた尊の傲慢ともとれる愛の言葉に、美桜が素直にコクンと顎を引いたことにより、甘い甘い夢のようなひとときが幕を開けた。

 それはこれまでのものとは違い、身重の美桜の身体を労るような、とても優しくて焦れったくももどかしいものだった。
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