狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜

 以前にも増して丸みを帯びた美桜の柔らかな白い肌を味わい尽くすように、尊の手指が身体の至ることろに這わされる。

 美桜の身体の負担にならぬよう、背後から横臥の体勢で包み込み、たわわに実った果実のような柔らかな膨らみを掌でふるふると弾力を愉しむようにして優しく解きほぐす。

 そのたびに、甘やかな痺れが全身へと駆け巡る。

「あっ……や、あッ」

 美桜の柔らかな唇からは、甘えるような艶めいた声が零れ落ちていく。

 やがて尊の手がしとどに濡れた処へと這わされ甘く翻弄し始めた。

「あっ……ひゃん」

 途端に、ビクビクンッと美桜の身体がしなり、美桜は甘すぎる刺激に身悶える。

 もっともっと強い刺激が欲しいのに、それを口にできない自分がもどかしい。

 けれどもう余裕もない。

 無意識に尊の腕をぎゅっと掴み、縋ることで意思表示した。

 すぐに気づいてくれた尊が優しく気遣ってくれる。

「どうした? 辛いか?」

 思い違いをしているらしい尊の方に振り返り。

「尊さんが……今すぐ……欲しいぃ」

 そう言って返すのが精一杯。

 一瞬、驚いたようにピタリと動きを止めた尊が、お腹を避けてぎゅうっと強く抱きしめてくる。

 そうして余裕なく苦しげに呻くと。

「俺もだ。俺も美桜のナカに今すぐ入りたくて堪らない。でも、辛くなったらいつでも言うんだぞ? いいな?」

 コクコクと頷く美菜の頭を優しい手つきで撫でつつ、首筋に顔を埋め口づけてきて、ひとつになるため背後からゆっくりと覆いかぶさってくる。

 じれったいほど慎重に少しずつ少しずつ、美桜の反応を窺いながら。

 そんな尊の形のいい唇からは、熱い息遣に紛れて、苦しそうな呻き声が漏れ、美桜の鼓膜と身体とを打ち震わす。

 尊の全てを受け入れた途端、甘やかな愉悦と、微睡みのような幸福感とに包み込まれた。

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