狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
尊とは歳が一回り近く離れているせいか、こうして時折自分の幼さに落ち込んでしまうけれど、無理に背伸びしなくてもいいのかなと思わせてくれる。
思わずジーンとしているところに、ふっと笑みを零した尊の軽口が耳に届いて。
「美桜はすぐにぼーっとするよな」
美桜は思わずムッとしてしまう。
ーーこういうところが、子供っぽいんだろうな。
なんて思っていると。
「そういうところが可愛くて堪らない。昔も今も。だから変わらないでいて欲しい。それくらい美桜のことを愛してる」
「ん、んぅ……んんっ」
蕩けそうなほどのとびきりの笑顔を満面に綻ばせた尊に、愛に満ちた言葉を不意打ちでお見舞いされてしまった美桜は、続け様にお見舞いされた甘やかな口づけにより骨抜きにされるのだった。
キスによって身も心も蕩かされてしまった美桜が恍惚に酔い痴れている間に、尊がゆるゆると身体を揺らめかせる。
「あっ、はぁ……んぅ」
美桜は無意識に艶めいた吐息を漏らしていた。
焦れったいほどに優しくじわじわと甘やかな愉悦がさざ波のように押し寄せてきて、全身に染み渡っていく。