狂愛的ロマンス〜孤高の若頭の狂気めいた執着愛〜
その至近距離に驚いて、とっさに瞼を閉ざしてしまった美桜の額には、軽くチュッとキスを降らせた尊の唇のあたたかな感触がした。
吃驚仰天した美桜がパチっと目を見開いたときには、尊はもうバスルームに向かって歩き出していて。尊の背中に描かれている龍の刺青が視界に飛び込んでくる。
その様は、予想していたとおり、とても力強く、とても綺麗だった。
なにより、自分の名前の由来でもある桜が描かれていたことが、どうにも嬉しくて仕方ない。
尊の背中が見えなくなってからも、美桜はそこから視線を外せずにいた。
しばらくして、尊が風呂から上がった頃には、美桜はすっかり眠りこけていた。
きっと色々あったせいで疲れていたのだろう。珍しく、朝まで一度も目覚めることなく熟睡していたようだ。
目覚めた頃には、もうとうに朝陽が昇っているようだった。
障子で覆われた大きな窓からの陽射しに刺激され、目を覚ました美桜は、身体にまとわりつくあたたかな感触に違和感を覚えた。
それが尊の身体だということに気づいたのも束の間。尊が一糸まとわぬ素っ裸だと悟った瞬間。真っ赤になった美桜はその場で凍りついてしまう。
同時に、昨夜、尊にされたことの一部始終が蘇ってくるのだから、堪らない。