魔法の手に包まれて
2.お日さま幼稚園
「みんなー。今日は、おうちの方と一緒に、お皿を作りますよー」
千夏は、子供たちに聞こえるようにと声を張り上げる。年長児となれば、先生の言うこともわかり、その通りに動こうとするから、一年半前と比べれば随分と楽になったものだ。しかも今日はそれぞれの保護者も一緒にいるから、子供たちが危険なところに行かないように目を見張っておけば良い。
「今日は、こちらの石川彰良先生が、みんなにお皿の作り方を教えるので、きちんとお話を聞きましょう」
「はぁーい」
子供たちの元気な返事が響いた。
そんな子供たちの様子を、隣に座っている保護者もにこにこと笑顔を浮かべながら見ている。そして、この教室の後方には園長先生もじっと様子を伺っている。
彰良はお日さま幼稚園の遊戯室に足を運んでいた。どこでやるか、を千夏と相談したときに、できれば幼稚園でというのが千夏からの願いだったからだ。
手び練りであれば、場所はどこでもいい、というのが彰良の本音。欲を言えば、彰良が移動をしないだけ工房の方が楽、というだけで。
「それでは、簡単に説明します」
千夏は、子供たちに聞こえるようにと声を張り上げる。年長児となれば、先生の言うこともわかり、その通りに動こうとするから、一年半前と比べれば随分と楽になったものだ。しかも今日はそれぞれの保護者も一緒にいるから、子供たちが危険なところに行かないように目を見張っておけば良い。
「今日は、こちらの石川彰良先生が、みんなにお皿の作り方を教えるので、きちんとお話を聞きましょう」
「はぁーい」
子供たちの元気な返事が響いた。
そんな子供たちの様子を、隣に座っている保護者もにこにこと笑顔を浮かべながら見ている。そして、この教室の後方には園長先生もじっと様子を伺っている。
彰良はお日さま幼稚園の遊戯室に足を運んでいた。どこでやるか、を千夏と相談したときに、できれば幼稚園でというのが千夏からの願いだったからだ。
手び練りであれば、場所はどこでもいい、というのが彰良の本音。欲を言えば、彰良が移動をしないだけ工房の方が楽、というだけで。
「それでは、簡単に説明します」