魔法の手に包まれて
「そうですか、それは良かった。実のところ、私は子供が得意ではありませんので。ちょっと不安なところはあったのですが」
「そうなんですか。そのように見えませんでした。特に、先生にカップの取ってを付けてもらったリナちゃんっていう女の子なんですが。先生の手は魔法の手みたいだって、しきりに言ってましたよ」
「魔法の手……」
面と向かって言われてしまうと、恥ずかしさが込み上げてくる。だが、目の前の千夏はそうでもないらしい。真剣な眼差しでその手を見つめてくる。
「私もそう思います。先生の手は魔法の手だって。あのような素敵なお皿を作ったり、これも、先生の作品ですよね。本当に、これも心まで温めてくれるようなカップです」
「そんなことを言うなら、私からしたら先生の方が魔法使いですよ」
「え?」
彰良の言う魔法使いという言葉に、千夏は驚いて彼の顔を見てしまった。
「そうなんですか。そのように見えませんでした。特に、先生にカップの取ってを付けてもらったリナちゃんっていう女の子なんですが。先生の手は魔法の手みたいだって、しきりに言ってましたよ」
「魔法の手……」
面と向かって言われてしまうと、恥ずかしさが込み上げてくる。だが、目の前の千夏はそうでもないらしい。真剣な眼差しでその手を見つめてくる。
「私もそう思います。先生の手は魔法の手だって。あのような素敵なお皿を作ったり、これも、先生の作品ですよね。本当に、これも心まで温めてくれるようなカップです」
「そんなことを言うなら、私からしたら先生の方が魔法使いですよ」
「え?」
彰良の言う魔法使いという言葉に、千夏は驚いて彼の顔を見てしまった。