魔法の手に包まれて
「え、あ、はい」
陶芸展は第一ギャラリーで開かれていた。中尾が口にしていた通り、気に入った作品は陶芸展の後に購入することができるようで、購入したい作品の番号と連絡先を受付に届ける仕組みになっていた。
「これって、もしかして早い者勝ちなんですか?」
作品の隣に『売約済』の札が並べられているのに気付いて、千夏は尋ねた。
「そうですね、基本的には早い者勝ちです。ですから、好きな作家さんの作品を買いたいという追っかけの方は、初日の早い時間に来ますね」
「あ」
と千夏が情けない声をあげてしまったのは、やっと見つけた作品に『売約済』の札がかかっていたからだ。
「え、彰良さんの作品。三つとも、売れちゃったんですか? 私、欲しかったのに」
陶芸展は第一ギャラリーで開かれていた。中尾が口にしていた通り、気に入った作品は陶芸展の後に購入することができるようで、購入したい作品の番号と連絡先を受付に届ける仕組みになっていた。
「これって、もしかして早い者勝ちなんですか?」
作品の隣に『売約済』の札が並べられているのに気付いて、千夏は尋ねた。
「そうですね、基本的には早い者勝ちです。ですから、好きな作家さんの作品を買いたいという追っかけの方は、初日の早い時間に来ますね」
「あ」
と千夏が情けない声をあげてしまったのは、やっと見つけた作品に『売約済』の札がかかっていたからだ。
「え、彰良さんの作品。三つとも、売れちゃったんですか? 私、欲しかったのに」