短編集(練習)
あれ……どうしてだろう?
体に力が入らないような……。
そんな中、お母さんがやってきた。
「一体どうしたの?もう時間が来てるのに」
「お母さん……ちょっと私今日具合悪いかも……」
お母さんは「えっ!!」だなんて驚いて、私のおでこを触る。
「やだ……ちょっと熱があるかも……体温計持ってくるから、測りなさい」
持ってきてくれた、体温計を挟む。
38度………高熱だった。
「昨日、まさか「空飛ぶパジャマ」でどこか出かけたりしなかった?」
ゆっくり今日は寝ようとした矢先、お母さんに問われて冷や汗がーー。
お母さんは瞬時に私の顔色を判断したのか「ダメじゃないっ!!説明書ちゃんと読まなきゃ!!「夜は使用禁止」って書いてあるのよっ!!」と怒鳴り散らされた。
全く、その通りだ。
しばらく頭が上がらなかった。
黙っていたら、お母さんは呆れて「まぁいいわ。今度から気をつけてくれれば。そんなことよりも今日は寝なさいね」と部屋を出た。
終始何故自分が昨日、「空飛ぶパジャマ」を着て出歩いてしまったのかを責めたいぐらいの後悔が先に来てしまった。