短編集(練習)
主食にならない餅
高校生というものは、本当に体型やら、ムダ毛やら、容姿に気をつける事が多すぎる。
私の名前は、花道雛。
花っていう名前がついてるけれど、全然華やかじゃない。
自分で言うのもなんだけど、超絶普通すぎてむしろ取り柄が欲しい。
そんな高校二年の冴えない女子高校生は、とある決断を迫られてる。
きっかけは、友達の真央だった。
「あー、私ダイエット挑戦して、可愛い感じの子になって、夏目先輩を落としたいな」
ちなみに、真央は私と同じ学校ではない。
だけどなぜ、私の学校のイケメンプリンスにぞっこんなのか。
その理由は、「真央と夏目先輩は同じバイトの先輩後輩関係」だから。
同じマクドナルドで働いていて、そんな夢のようなシチュエーションが私は羨ましい。
だって夏目先輩のこと、私もゾッコンだからだ。
昨日やすい喫茶店で、真央がニコニコしながら話していた話を興味なさげに聞いていた。
本心では「えっ!?マジでっ!?真央も夏目先輩のこと好きなわけっ!?」と焦りを感じるキッカケになってしまったのだけだ。
「ってなわけで、私ダイエット宣言するから、雛応援してね」
昨日のあの真央のセリフが頭にこびりついて、昨日は夜から眠れなかった訳で。