離婚するはずが、エリート警視は契約妻へ執愛を惜しまない~君のことは生涯俺が守り抜く~
彼女によく似合っていた、淡い灰白色のワンピースの背中のファスナーをゆっくりと下ろす。すとん、と肩から落ちていく花のレース。
黒い繊細なレースの下着が、暴力的なまでに彼女が大人なのだと俺に教え込む。白い肌とのコントラスト。
「っ、あの、ブラ、こんなの似合わな……これ、ドレス着るときに渡されてっ」
恥ずかしげに風香が早口で言う。俺は笑った。
「あの店にして良かった。ここまで似合うものを選んでくれて」
「……!」
驚き顔の風香に指で触れる。指先が溶けるかと思うほど熱い柔肌。
お互いが、溶けていく──