離婚するはずが、エリート警視は契約妻へ執愛を惜しまない~君のことは生涯俺が守り抜く~
5(風香視点)
破瓜の痛みは、やがて甘いものに変わった。
永嗣さんが普段使わない、という主寝室。その大きな、おそらくはクイーンサイズのベッドの上。
自分から零れていると思えない、淫らな水音。
初めて発する、甘やかで高い声。
お腹の中が、ぐちゃぐちゃになってしまいそう、蕩け落ちてしまいそう。
彼は言う。
「──子供だと思っているのなら、こんなふうにきみを抱いたりしない」
私は揺さぶられながら、蕩かされながら、そして彼をぎゅうっと締め付けながら──納得する。
契約上の夫婦とはいえ、不倫は彼のポリシーに反するのだろう、と。
ならば私を抱くしかない。
与えられる甘いキスも、蕩けるような快楽も、これは期間限定のもの。
それでも私は彼の広い背中に手を回す。
与えられた甘い一時を、一生忘れない思い出にするために。
永嗣さんが普段使わない、という主寝室。その大きな、おそらくはクイーンサイズのベッドの上。
自分から零れていると思えない、淫らな水音。
初めて発する、甘やかで高い声。
お腹の中が、ぐちゃぐちゃになってしまいそう、蕩け落ちてしまいそう。
彼は言う。
「──子供だと思っているのなら、こんなふうにきみを抱いたりしない」
私は揺さぶられながら、蕩かされながら、そして彼をぎゅうっと締め付けながら──納得する。
契約上の夫婦とはいえ、不倫は彼のポリシーに反するのだろう、と。
ならば私を抱くしかない。
与えられる甘いキスも、蕩けるような快楽も、これは期間限定のもの。
それでも私は彼の広い背中に手を回す。
与えられた甘い一時を、一生忘れない思い出にするために。