妄想腐女子の恋愛事情 倉橋琴音と影山海里
「ああ・・申し訳ない・・」
前の机と机の間から、
白のワイシャツ男が、ぬっと現れた。
どうやら、一番前の生徒用椅子を並べて、寝ていたらしい。
その男は、長め前髪をうるさそうにかきあげて、
引き戸のそばにいる琴音を見た。
琴音は息を呑んだ。
実写版の香山教授が、眠たげに、
ものうげに、こちらを見ていたからだ。
いや、ありえないでしょう・・・
琴音は、BLモードになりかかるのを、必死に抑え込んだ。
ここは現実なのだ。
その男、香山教授(激似)が
口を開いた。
「ええと、昨日電話をくれた人・・・だな」
琴音は、あわてて頭を下げた。
「あの・・倉橋です。
倉橋琴音といいます。
夜分に失礼します」
香山教授(激似)の男は、
「いや、時間指定したのは俺だから・・・で、履歴書は?」
言い方は、ぶっきらぼうだった。
「あ、はい、持ってきました。」
琴音は慌てて、バックから
クリアファイルに挟んだ履歴書を出した。
「うん、ここに座って」
そう指示すると、
香山教授(激似)の男は、
髪の毛を再度かきあげて、眼鏡をくいと上げた。
前の机と机の間から、
白のワイシャツ男が、ぬっと現れた。
どうやら、一番前の生徒用椅子を並べて、寝ていたらしい。
その男は、長め前髪をうるさそうにかきあげて、
引き戸のそばにいる琴音を見た。
琴音は息を呑んだ。
実写版の香山教授が、眠たげに、
ものうげに、こちらを見ていたからだ。
いや、ありえないでしょう・・・
琴音は、BLモードになりかかるのを、必死に抑え込んだ。
ここは現実なのだ。
その男、香山教授(激似)が
口を開いた。
「ええと、昨日電話をくれた人・・・だな」
琴音は、あわてて頭を下げた。
「あの・・倉橋です。
倉橋琴音といいます。
夜分に失礼します」
香山教授(激似)の男は、
「いや、時間指定したのは俺だから・・・で、履歴書は?」
言い方は、ぶっきらぼうだった。
「あ、はい、持ってきました。」
琴音は慌てて、バックから
クリアファイルに挟んだ履歴書を出した。
「うん、ここに座って」
そう指示すると、
香山教授(激似)の男は、
髪の毛を再度かきあげて、眼鏡をくいと上げた。