妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里
プリントを片手に、景山先生が、事務室に来た。

「腹減ったな・・缶コーヒー、
この辺になかったかな」

景山は、事務机の引き出しを開けると、
缶コーヒーを掘り出した。

「あの、ここを整理しているのですが・・・何か指示を」

琴音がためらいがちに聞くと、

景山は興味なさげに
「別に・・適当にやっておいて
かまわない」

琴音に、おまかせ丸投げ発言を
した。

景山は、缶コーヒーを、一気飲みすると、

「カップラーメン、このへんに、埋もれていないかな、
あったら出しておいて」
これが指示らしい。

「わかりました。探しておきます」
琴音も適当に答えた。

この職場は、とにかく自由のようだ。

トイレ掃除の前に、まず景山先生を起こす事・・
これも仕事らしい。

景山海里先生は、授業ギリギリの時間に、上階から降りて来て
英語と数学を教える。
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