妄想腐女子の恋愛事情 倉橋琴音と影山海里
生徒の話だと、
超有名大学出身者だということ。
教え方は、まずまずらしい。
月謝も他の塾に比べると、格段に安い。
景山先生は、経営者としては失格だろう。
家賃と人件費、生徒の人数の月謝を考えたら、
毎月の赤字が、確実に出ている
はずだ。
他人事ながら、琴音は心配した。
ある日、月謝の件で質問したら
「赤字なんて、当然だろう。
だから3月で閉めるんだ」
それから腕組みをして、
「ここは、有償ボランティアみたいなものだが・・・
ガキどもの役に立っていると、
実感できるし、
規則正しい生活を送る事も、
俺にとっては大切な事なんだ」
琴音は、目をぱちくりさせた。
香山教授は、マッドサイエンティストなので、
こんな事は言わないはずだ。
景山先生は、香山教授とは
激似だが、中身はだいぶ違う。
トキを、実験動物としてしか
見ていない教授とは違う。
そして、考え込んだ。
琴音の給料は、きちんと振り込まれているし、
仕事もそれほど負担ではない。
そこそこの、駅近の雑居ビルの
2フロアの賃料を、
毎月支払えるだけの収入を、
景山先生は、何で稼ぐ事ができているのか。
琴音は腐女子だが、
三十路過ぎているので、
それなりの経済感覚は、持っている。
景山海里は、
別の意味で謎の人物だった。
超有名大学出身者だということ。
教え方は、まずまずらしい。
月謝も他の塾に比べると、格段に安い。
景山先生は、経営者としては失格だろう。
家賃と人件費、生徒の人数の月謝を考えたら、
毎月の赤字が、確実に出ている
はずだ。
他人事ながら、琴音は心配した。
ある日、月謝の件で質問したら
「赤字なんて、当然だろう。
だから3月で閉めるんだ」
それから腕組みをして、
「ここは、有償ボランティアみたいなものだが・・・
ガキどもの役に立っていると、
実感できるし、
規則正しい生活を送る事も、
俺にとっては大切な事なんだ」
琴音は、目をぱちくりさせた。
香山教授は、マッドサイエンティストなので、
こんな事は言わないはずだ。
景山先生は、香山教授とは
激似だが、中身はだいぶ違う。
トキを、実験動物としてしか
見ていない教授とは違う。
そして、考え込んだ。
琴音の給料は、きちんと振り込まれているし、
仕事もそれほど負担ではない。
そこそこの、駅近の雑居ビルの
2フロアの賃料を、
毎月支払えるだけの収入を、
景山先生は、何で稼ぐ事ができているのか。
琴音は腐女子だが、
三十路過ぎているので、
それなりの経済感覚は、持っている。
景山海里は、
別の意味で謎の人物だった。