妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里
二人で向き合って、ご飯をたべていると、
なんか、新婚生活のように・・
くすぐったい感じがする。

15分は、あっという間に過ぎてしまった。

琴音は、
<男物の弁当箱と、箸箱を買わなくては>と考えていた。

何をお弁当に詰めようか・・・
チキンライスと卵焼きで、
オムライス風とか。

キャラ弁を、ネットで検索しなくては。
一食で、1000円もらうからには、手は抜けない。

その日の琴音のBL妄想は、
引っ込んでいた。

トキと香山教授が、弁当を食べる・・・
さすがに妄想が、膨らまないのだ。

香山教授ならば、
論文を片手に、
ブラックコーヒーとエナジードリンク、ビタミンゼリーのパウチを、流し込むという状態だろう。

琴音の弁当販売は、毎晩続いた。

15分の弁当だけでは足りないだろうから、
夜食用のおにぎりもつけておく。

授業が終了すると、
景山は、おにぎりにかぶりついていた。

琴音は、お茶かコーヒーを入れる。

生徒プリントの丸つけの結果報告や、月謝の金銭管理についての、
打ち合わせも、
その時間にするようになった。
< 31 / 67 >

この作品をシェア

pagetop