妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里
「途中で、受けと攻めが
逆転することを言います。

それに二人の関係が、
単なる性処理、性欲、性への
探求心が、きっかけで始る
お話も多いのです。

あと、性風俗とかリーマンとか、
極道とかを、舞台にしているとか・・

幅とジャンルが、ものすごく
広いのも面白いです」

琴音の脳内に、
今まで読んだBL本のシーンが
次々とスクロールされている。

「それだけ、恋愛とプレイの
バリエーションが、多いと
いうわけか」

景山がおもしろそうに笑った。

「性のダイバーシティか、
但しファンタジーだがな」

ファンタジーだからこそ、
没入できるのだ。

そして、アルコールは、
琴音を饒舌にした。

「男同士なら、妊娠の危険も
ないし、
でも私、ショタは苦手ですけど」

「ショタって、なんだ?」

「性の対象が、子供ですね」

景山海里は、明らかにBLに興味を持っている。

琴音は、ふと淡い期待を持った。

「BLの内容を、楽しむだけではありません。
その先を想像して、2次創作もします。

私は誰かに発表する事は、ないですけれど、
いろいろと本の内容とは違う、
別の展開を考えるのは、
好きです」
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