妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里

遊園地での告白ごっこ

<遊園地デート>
景山海里は、
指定された遊園地の入り口の
ベンチに座って、
琴音の言葉を、思い出していた。

景山は香山教授役だが、
何もしなくても激似なので、
いつもと同じでいいと、
琴音は言った。

紺ブレザーに白ワイシャツ、
ネクタイはしなくていいらしい。
ジーンズのポケットに手を突っ込んで、足を組む。

そして、入り口に入っていく
家族連れを、なんともなしに
眺めていた。

「なぜ、遊園地なのか?」

という景山の疑問に
琴音は、鮮やかに自分の妄想を
披露した。
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