妄想腐女子の恋愛事情  倉橋琴音と影山海里
景山は作家らしく、先を考えているらしい。

「読者にとっては、そこが一番読みたい、肝の部分だろうが」

琴音は評論家のように
「スムーズに進む恋愛なんて、
読者は、おもしろくないですから。

主人公が一度は、崖から突き落とされるエピソードがないと、
盛り上がらないですね」

「確かに・・そうだな」
景山は同意した。
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