妄想腐女子の恋愛事情 倉橋琴音と影山海里
「続き、やりますよぉ」
琴音は、笑顔で言った。
しかし、琴音の脳内では、
すでに別の妄想が湧き出ている。
官能小説作家と、鞭を持つ
美形女王様との純愛BL話だ。
「別のお話も、あるんです」
出会いは、冷たく寒い、秋の満月だった。
今は陽光の中、桜の花が満開だ。
また、観覧車にも乗ろう・・
琴音は決意していた。
<後日談>
数か月後、
ある出版社から、新しいBL本が
出された。
著者は海里琴音という、新人作家であった。
おわり