イケメン高校教師なんて嫌いだったのに・・・。
 夏休みも終わりに近づいたある日、スマホが鳴った。
 知らない番号だったが、出てみた。

「はい。」
「花崎?俺、河村。花崎の担任の。」

『は?』

「こんにちは。
 なんで、先生が番号知ってるんですか?」
「クラスの女子に聞いたら、教えてくれた。」
「あー、そうだったんですね?」
「あのさぁ、今家にいる?」
「いますよ。」
「ちょっと聞きたいことあるから、家庭訪問するわ。」
「あっはい。」

『何?急に。』
 私は、少し嫌な気がしていた。
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