イケメン高校教師なんて嫌いだったのに・・・。
 そして、更に、高校生の先生と昨日のキレイな人が振袖を来た写真も見せてきた。
 結婚式の写真にもいたご両親と共に。

「あー。」
「どう?これで信じた?」
「でも、腕組んでましたし。」
「姉貴はそういうところあるんだよな。
 空気読めない的な・・・。」
「あっ、そうなんですね。」
「金曜日に突然やってきて、何かと思えば、旦那と喧嘩したとかで、家を出てきたらしく、うちに来て。実家には帰りにくいとかで、こっちの予定も聞かず、『泊めて』って言われて。姉貴に、花崎を合わせたくなくて、ドタキャンしました。
 昨日も、どこか食べに行こうってうるさくて、仕方なく。
 今日の朝、旦那が迎えに来て、帰って行ったわ。人騒がせだわ。」

「そうだったんですね。」
 先生は全てを話してくれたようだった。
 偽りのない表情だった。
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