イケメン高校教師なんて嫌いだったのに・・・。
 夕食ができた。
 一緒に食べてくれた。
 そして片付けまでしてくれた。

「ご両親はいつ帰ってくるの?」
「知りません。」
「そっかぁ。じゃあ、帰ってくるまでか、花崎が寝るまでいるわ。」
「いいですよ。私、大丈夫なんで。」

『本当は、帰ってしまうのは寂しかった。』

「ほら、大丈夫じゃない。」

『あ、しまった。言ってしまった。』

 先生は、ただただ、家にいてくれた。
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