イケメン高校教師なんて嫌いだったのに・・・。
 ロープウェイに乗って、頂上まで行った。

「キレイだね。」
「すごくキレイです。」

沈黙後、私は、先生に伝えることにした。
「先生。」
「何?」
「私は、先生が好きです。」
「ありがとう。」
「だけど、先生と教師だから、無理なのはわかってます。」
「そうだね。
 もう、親とも話すことできるようになったんだし、こうやって会うのもやめようか。
 SNSも今日で終わり。」
「わかりました。」

 私は、わかっていたことだったけど、辛かった。

 車で、自宅まで送ってくれた。
「じゃあ、花崎。また、学校で。」
「はい。ありがとうございました。」
 先生は帰って行った。
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